ピタットハウス岡山店 artplanning ブログ
経営革新大賞授賞式(2)
講演会つづき・・・・・・遅くなりました。
「生き残っていく会社、潰れる会社」
クロネコヤマトの経営革新から
というテーマ。。。。。
元ヤマト運輸(株)取締役社長 都築 幹彦氏
いろいろあって、社内的には「宅急便」をやっていく、と決まった。
これからが、許認可です。
運送業も許認可事業、当時の運輸省に相談に・・・・・
ヤマト運輸は関東地区では免許をいただき営業展開をしていた。
しかし、郵便局と勝負する為、個人のお客さまの荷物を運ぶ為には、全国すべての都道府県に免許を持つ必要がある。
ということは、運輸省にすべての都道府県に免許申請をした。
お役人は「ナンですかこれは??」ということで、申請を受理はしたが、なかなか免許が下りない。
何ヶ月も待った。
一向に、進展しない。
運輸省に「どうなっていますか?」問い合わせても・・・・・
「まだ、検討中です。」の一点張り・・・・
「何を、検討しているのですか?」と聞いても・・・・
「今、検討中です」しか応えない。
とうとう、痺れをきらし、会社は、当時の運輸大臣を告訴した。
業界的には、前代未聞、免許権者である運輸大臣を、告訴したのです。
さあ・・・・大変なことになったのは、運輸省。
当時の大臣は・・・・・ナント!!岡山出身の橋本元総理だった。
さっそく、会社は運輸省に呼び出された。
当時の運輸省幹部と会談!!
運輸省の見解は・・・・
「ヤマト運輸だけに、全国免許を交付できない」
「業界団体とよくよく協議してほしい」
というのです。
まぁ~。ごもっともな、お役所考え!!
ということで、全国各地の、大手運送業や地方の業界団体支部を訪問!!
ヤマト運輸の現状と、個人向けの宅配をすることを話しをして歩いた。
全国どこの、地域一番業者も・・・・・・・・
「そんなことは、許さない」
「絶対だめ」
「ヤマトさんは関東でやったらいいではないですか?」
「関東だけで、宅配やれば、いいではないですか」
と全業者、反対!!
でも、このままでは、会社は潰れる・・・・・
なんとか、どうにか、話をして、最後は・・・
「勝手にしろ」と言わせた。
「では、やらせていただきます」ということで、各都道府県ごとに、随時許認可を出していくことで決まり、業務を開始していった。
全国すべての県に許認可を頂いたのは、つい数年前のことです。
そんなことで、営業開始!!
はじめは、社員が一軒一軒の家を訪問!!
一つ一つ、集荷をしては、配達をしていた。
なんと・・・・・大赤字!!
それは、そうです。当たり前なことで、一つの荷物を、数百円で運んでいく、ぜんぜん集まっていないのに・・・・・三個の荷物で、ドライバーと車両を走らせる。
私は、「なんと・・・・バカなことを、考えたのか」
「これでは、ますます赤字になって、潰れるのが早まっただけだ!」
と、当時は、考えていた。
そのときに、組合長が・・・・・
「あんたが、そんなことでどうする。やらんと会社は潰れる、と言ったのは、あんたでしょ」と怒鳴り込んできた。
以前は、運転手は、工場で梱包された荷物を、リフトで積んで、運転して、目的地に下ろして、おしまい。
運転手は、別に、「ありがとうございます」とか、「いくらでございます」とか「また、お願いします」とか言わなくても、よかった。
しかし・・・・個人宅では、そうはいかん。
いろいろ、考えて、ドライバーに営業意識を持っていただくように、話をした。
またまた、物凄い抵抗でしたが、なんとか説得!!
でも・・・・まだまだ、赤字・・・・・
東京から、鳥取ゆ島根の山間部に一つの荷物を運ぶ・・・・・都市部と都市部を結ぶ荷物は、そこそこ集まるようになってきた。
そんな時・・・・私は・・・・
「田舎の荷物を、止めよう」
「効率が悪すぎる」
と会議で、発言した。
そうすると・・・・・なんと・・・・
ドライバーの声として
「何の為に、はじめたのか!!」
「全国どこへでも行く、そうではなかったのか!!」
「東京から、息子や娘が田舎の両親に都会の商品を送る、今ではその荷物を届けると、田舎の父や母は、私たちドライバーに、「いつもいつもありがとうございます。感謝します。」と言ってくれ、
「ちょっと待ってください」と田舎の野菜や自分のつくった漬物などを箱につめ始め、
「これを、息子に届けてください」とまた荷物を集荷している。田舎こそ止めるべきではない」
と言い出したのです。
私は、感動に、まぶたが熱くなった。
私は、赤字や効率ばかり考えて、本当の運送業の意味を忘れていた。と強く反省した。
そして、やはり、続けていくことにした。
荷物が、行ったり来たりするようになり、段々と売り上げも上がり始めた時・・・・
若い社員から、こんな意見が飛び出した!!
「スキーに行くときの荷物は大変なんだよ!」
「でっかい、荷物をもって電車に乗るのは苦痛なんです」
「スキー宅急便・・・・出来ないかな?」
というのです。なんとそれが大当たり!!
次は、ゴルフ・・・・・これも大当たり!!
そんなことで、今のヤマト運輸があります。
今でも、宅急便の取り扱い量はおかげさまで日本一です。
私は、会社は潰れそうになったときに一番能力が発揮できる。
人間、ぬるま湯につかっていたら、そのほうが気持ちいいに決まっているので、新しいことをやろうとしない、ピンチが実はチャンスなのです。
長年いる社員がそんな状態になっている会社は、潰れます。
潜在している能力をつかいましょう。何事もやれば出来る。
やろうと思わないと、何も進化しない。
今日は、経営革新に取り組む中小企業の会でお話できてよかったです。
是非、皆様も、あきらめずに、がんばってください。
こんな、お話でした。
元気で、面白いお話でした。
私もナンだか・・・・・元気になったような気がいたしました。
がんばろ!
おしまい。
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